2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

エガートソン 「アベノミクスとフランクリン・ルーズベルト」

●Gauti B. Eggertsson, “Abenomics and FDR”(Economic Notes, April 4, 2013) 過去数ヶ月のうちで経済政策の分野で起こった最も注目すべき出来事は、日本銀行と日本政府がデフレからの脱却に向けて金融政策と財政政策とをはっきりと(明示的に)「協調させ…

賃金にまつわるパラドックス

●Scott Sumner, “The wage paradox”(TheMoneyIllusion, March 15, 2013) 賃金の下落は労働市場が均衡から外れている(不均衡状態に置かれている)ことを示唆するサインであり、それゆえ問題が発生している証拠であると言える。一方で、賃金の下落は労働市…

Marcus Nunes 「日本で今何が起こっているのか? 〜予想インフレ率の気になる急落〜」

●Marcus Nunes, “A visual take on Japan”(Historinhas, June 4, 2013) 直近のエントリー(訳注;sowerberryさんによる邦訳はこちら)でラルス・クリステンセンが次のように語っている。 ここのところ日本では予想インフレ率が低下しているわけだが、その…

「ありがとう、レギュラー先生。さようなら、レギュラー先生」

イングランド銀行の新総裁に就任予定のマーク・カーニー(Mark Carney)に金融政策のノウハウを学ぼうとイギリスに向かわれたレギュラー先生。岩田規久男氏*1が日銀副総裁に就任したとのニュースを今更ながら知って、ひとまず村はずれの庵に戻る決心をなされ…