Fedの流動性危機対策 〜この1年間の歩み〜


●Dave Altig, “What the Fed did during macroblog's vacation”(macroblog, August 14, 2008)


流動性危機に対してFedがこの1年間で採用した対策を時系列的に回顧。

公定歩合の引き下げ→FFレートの引き下げ→Term Auction Facility(貸出満期28日の連銀貸出;その後84日に延長)→Term Repurchase Agreements(NY連銀による満期1か月のレポ取引)→Term Security Lending Facility(政府証券貸出プログラムの拡張;期間の延長(28日間へ)と政府証券貸出に際して担保として受け入れる証券の範囲拡張)→Primary Dealer Credit Facility(ブローカーディーラーへの直接貸出)

という時系列的な政策の連続は、同時に流動性危機問題に対する首尾一貫した政策の連続(あるいは先行する政策では満足に対処できなかった問題に後続する政策で順々に対処していく過程)としても見なすことができる、とのこと。