2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本の金融政策(オタク系)

●Paul Krugman, “Japanese Monetary Policy (Wonkish)”(Paul Krugman Blog, July 30, 2010) (追記)文中で取り上げられているサムナーの論説についてはmaedaさんによる邦訳が存在する。是非ともご一読を。●“美しいモデルと不都合な事実 by Scott Sumner”…

ブラッド・デロング 「J. S. ミル 対 ECB:ワルラスの法則で世界経済の現状を読み解く」

●J. Bradford DeLong, “John Stewart Mill vs. the European Central Bank”(Project Syndicate, July 29, 2010)中盤以降の部分訳。 1829年に、ジョン・スチュアート・ミル(John Stuart Mill)は、彼が「一般的な(全般的な)供給過剰(“general gluts”)…

金融政策の指針としてのブレイク・イーブン・インフレ率

久々のレギュラー先生のつぶやきシリーズです。「レギュラー先生お元気ですか?」との声を度々いただくことがありまして、先生の生存証明の意味も兼ねましてつぶやきシリーズを復活させてみました。つぶやきのストックはたんまりとありますので、今後も機会…

ここがヘンだよ バジョットさん

レギュラー先生のつぶやき、2連チャン。 ●“ここがヘンだよ「みんなの党」 その1 〜内実は「バラマキ」の成長戦略を斬る〜”(本石町探偵団(JBPress), 2010年07月23日) 中小企業向けローン債権の買い取りは銀行による審査基準を緩めることにつながり、その…

高失業の永続化

●Paul Krugman, “Permanently High Unemployment”(Paul Krugman Blog, July 26, 2010) デロング(Brad DeLong)がマンキュー(Greg Mankiw)に対して以下のようなコメントを寄せている。 マンキューの議論の大まかなポイントをまとめると以下のようになる…

ギャグノン ギャニオン「今こそ金融刺激の時」

●Joseph E. Gagnon, “Time for a Monetary Boost”(The Huffington Post, July 21, 2010) keiseisaiminの日記(“ギャグノンによるFedがすべきこと。”)経由。(追記)Gagnonの表記を「ギャグノン」から「ギャニオン」に変更。コメント欄でのご指摘による。…

公的債務についてドイツが知っていること

●Tyler Cowen, “What Germany knows about debt”(Marginal Revolution, July 18, 2010)NYTに寄稿された記事への補足。night_in_tunisiaさんによる邦訳も参照のこと。NYTの記事からの引用部分の訳については、night_in_tunisiaさんの訳を利用させていただい…

追加的な財政刺激をプッシュして絶望させられる僕

●Paul Krugman, “More Stimulus Despair”(Paul Krugman Blog, July 18, 2010) 今日はちょっと率直に語らせてもらおうと思う。この1年半ぐらいの間、財政刺激策をめぐって議論してきたけど、その過程において僕は経済学の現状にすっかり絶望させられること…

M.ソーマ 「インフレとデフレ、どちらの心配をすべきか?」

●Mark Thoma, “Should You Be Worried About Inflation? What About Deflation?”(moneywatch.com, July 13, 2010) 中央銀行であるFedが経済刺激策―銀行システムに対して大量の新規貨幣を(準備預金のかたちで)注入しようとする試み―に打って出ようとする…