2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

手を縛られた日本銀行?

レギュラー先生のつぶやき第何弾かです。確か民主党が政権をとった際にも同じようなことをつぶやかれていたと記憶しています。この度の政府の「デフレ宣言」を受けてまたつぶやかれていました。以下は聞き取れた範囲でそのつぶやきをまとめたものです。 ここ…

デフレーションと日本銀行

●Adam S. Posen(2002), ”Deflation and the Bank of Japan”(Japan Times, September 23, 2002)最近本ブログでも度々言及しているポーゼンですが、ポーゼンの面白い論説を見つけたので訳してみました。2002年にジャパンタイムズに寄せられた論説です。200…

経済政策の反実仮想的な評価

昨日あたりからレギュラー先生がしきりに「ハンジツカソウ、ハンジツカソウ」と意味不明のことをつぶやいてらっしゃった。一体何をおっしゃっているんだろうと思ってつぶやきに耳を澄ましてみると「経済政策を反実仮想的に評価することの意味や問題」につい…

ポーゼン、インフレ目標の将来について語る

以前本ブログでも取り上げたポーゼンの議会証言のことをレギュラー先生に話したら、「そう言えば、ポーゼンがインフレ目標についてインタビューに答えているのを見かけたことがあるワンね。」とのお言葉。その後「かなり前に読んだので細部までは記憶してな…

岩田規久男著『日本銀行は信用できるか』を読んで

またまたレギュラー先生のつぶやきにのっかってエントリーを稼ぐ作戦です。以下はレギュラー先生が岩田規久男著『日本銀行は信用できるか』を読まれた後につぶやかれていたことの一部をまとめたものです。 岩田規久男著『日本銀行は信用できるか』をやっとこ…

Fedの金融危機対策〜「信用緩和」政策の中身〜

●Ben S. Bernanke, “The Crisis and the Policy Response”(At the Stamp Lecture, London School of Economics, London, England, January 13, 2009)バーナンキが今年の1月にLSEで行った講演を一部訳してみた。おそらく「信用緩和」(“credit easing”)と…

BOE インタゲパンフレット翻訳企画

●Bank of England, “Quantitative easing explained 〜Putting more money into our economy to boost spending〜(pdf)”連日の翻訳企画でございます。詳細はnight_in_tunisiさんのブログをご覧ください。以下は7枚目のページ(パンプレットのページ数ではp…

とりあえずメモ:「デフレ:問題の概観」(スウェーデン国立銀行)

●Sveriges Riksbank, “Deflation - an outline of the problems(pdf)”(Inflation Report, 2003/3)(追記)<暫定版>に対してブックマークをいただいた方々には大変申し訳ございませんが、スウェーデン国立銀行発行の“Deflation - an outline of the pro…

FOMC声明文の重箱の隅を突っついてみる

●WSJ Staff, “Fed Statement Following November Meeting”(Real Time Economics, November 4, 2009)「今回FOMCはFF金利の誘導目標を現状の0〜0.25%の水準に維持する(=つまりは現状維持)という結論に達した」ということで前回と変わらずということなん…

白川総裁の揚げ足をとってみる

●ロイター, “再送:白川日銀総裁会見の一問一答”(2009年10月30日)FOMC声明文の重箱の隅をつついたついでに今度は日銀総裁である白川総裁の発言の揚げ足をとってみようと思う。といっても揚げ足をとるのは私ではなくてレギュラー先生。以下は某所での先生の…

灰川総裁はかく語る

デフレ的政策は採用せず=田銀の灰川総裁 田銀の灰川総裁は3日通勤途中の電車内で講演し、「国債という借金の実質的な価値を目減りさせるためインフレ的な政策を採れば、さまざまな問題が起こる」と指摘。さらに「しかしながら、インフレ的な政策を採らなけ…

アダム・ポーゼンの翻意?

●金融市場異論百出, “デフレ対策は手ぬるいと日銀攻撃 かつての批判急先鋒の“懺悔””(ダイヤモンド・オンライン, 第91回, 2009年08月06日) 某氏のmixi日記経由で知る(本エントリーのタイトルも同氏から拝借)。 悲しいかな、私は会員登録してないので続き…