アダム・スミス



書店で序章と第1章(出だしを少々)を立ち読みして(+全体の構成を眺めて)即購入。自己規制と自己欺瞞の問題についても論じられているようで非常に興味をそそられる内容。腰を据えてじっくりと読んでみたいと思う。


本書の内容と関連しそうな(まだちゃんと読んでないんであまり頼りにはならないけれど)論文だとかリンク先だとかを貼っておこう。


○アダムスミスを行動経済学者として捉え直す。

Nava Ashraf, Colin F. Camerer and George Loewenstein(2005), “Adam Smith, Behavioral Economist(pdf)”(Journal of Economic Perspectives, vol.19(3), pp.131-145)


○アダムスミスと自己欺瞞

韓リフ先生のエントリー(「欺瞞と自己欺瞞」)におけるリンク先を参照。


そういえば、コーエン(Tyler Cowen)がとあるインタビュー(“Economics for Humans: Tyler Cowen on Using Incentives for a Better Life”(December 06, 2007 in Knowledge@Wharton)。インタビューを読むためには登録の必要あり。インタビューの一部であればこちらで読むことができる)で「私が試みたいと思っていることは経済学をその出発点―アダムスミス以後の経済学者がそこから立ち去った地点であり、しかしながら決して立ち去るべきではなかった地点―に回帰させることだ」と話してたっけ。「経済学をヨリ人間味あふれたものにすること、生身の人間を扱った経済学を復興すること」、つまりはアダムスミス流の道徳哲学としての経済学を再構築することが自分の目的だと(但しこう言ったからといって反経済学的なアプローチの採用を意味するわけではないことは言うまでもない、と思う)。

今政府がなすべきこと


●J. Bradford DeLong, “The Keynesian Cure”(Project Syndicate


世界経済の繁栄を支えた3つの原動力―IT、住宅、製造業向けの設備投資―がその勢いに衰えを見せている現時点において政府がなすべきことは、・・・プッシュ(=財政政策による総需要の追加、金融政策による民間投資需要の刺激)なり(+民間部門のリスク負担能力を高める=リスクプレミアムの低減を通じた借入条件の緩和(=借入金利の低下))。