名無しさんへのエール

狂人を会話から閉め出すのは、それなりの利点があるためである。「われはナポレオンなり」とか、同様に「ジョセフィーヌなり」とか言い張る人と議論しても、なんの役にもたたない。また、「最高裁判所は、強固な信念をもち、巧みに偽装した共産主義者たちで占められている」と主張する人を相手に時間を浪費する気は私にはない。ときには、より進んだ宇宙観をもったガリレオや、実用的な計算機づくりに励んだバベッジのように、一見ばかげてみえる見解を抱いた孤独な異端者が究極的には正しいことがわかる場合もあるであろう。しかし、狂人ひとりひとりの言い分をじっくり、ことこまかく聞いてやるためには、膨大な時間と労力を浪費しなければならなくなるであろう。(ジョージ・J・スティグラー著『小さな政府の経済学』、p4)

名無しさん@社会人さん(マトモなお方)へのエール・・・というかスルーするよろし。膨大な時間と労力の浪費ですぞ。かくいう私もスルーできずにこうして無駄な時間を費やしているわけですが・・・orz。

スティグラーは、上記引用箇所において知的狂人=極端主義者、の意味で使用しております。「専門的知識への尊重」なき人にも適用可能でしょうか?