わが孫たちの経済的可能性 (たぶん)その3


himaginaryさんからのTBこのエントリーのことを思い出す。自分でエントリーしておきながらすっかりその存在を忘れてしまっていた。
himaginaryさん、どうもありがとうございます m(_ _)m。


Revisiting Keynes: Economic Possibilities for Our Grandchildren (MIT Press)

Revisiting Keynes: Economic Possibilities for Our Grandchildren (MIT Press)


そんなわけなので当然件の本はまだ手にしていない。一刻も早く手に入れたいところである。

・・・んなことを報告するためだけにエントリーを立てておいて「はい、以上です」とできるほど無神経な人間ではどうやらなかったようで、何かしら力になりたい(誰のために? 何のために? という疑問は一切無視しますが)との思いから、件の本に収録されている論文でネットで読むことができるものはありやしないかとのほのかな希望を抱きつつGoogleさんのお力を借りてみた。
さすがはGoogleさん。1つ、2つ見つかれば御の字でしたが、それ以上の数の論文を発見することができました。ただし、本に収録されているバージョンとの異同に関しては未確認であるのでその点は注意していただきたい(実物の本を手にしていないのだから当然といえば当然だけれども。あと全部にちゃんと目を通したわけでもないことも断っておこう。←何だか偉そうに見えるのであれば、・・・ごめんなさい、である)。


●Joseph E. Stiglitz, “Towards a General Theory of Consumerism: Reflections on Keynes' Economic Possibilities for Our Grandchildren(pdf)”

●Edmund S. Phelps, “Corporatism and Keynes: His Views on Growth(pdf)”

●Lee E. Ohanian(2008), “Back to the Future with Keynes(pdf)”(Federal Reserve Bank of Minneapolis Quarterly Review, Vol.32(1), pp.10–16)

●Jean-Paul Fitoussi, “The end of (economic) history(pdf)”(OFCE Working Paper N°2007-17, July 2007)

●Michele Boldrin and David K. Levine, “All the Interesting Questions, Almost All the Wrong Reasons(pdf)”


あとZilibottiさんの論文は以前エントリーで取り上げましたね。

以下は書評。ネット上では残念ながら発見できなかったBecker他、Frank、Freemanの各論文の内容にも若干ながら触れられている。

●Larry Elliott, “Whatever happened to Keynes' 15-hour working week?”(The Guardian, September 1, 2008)


(追記)

●Harry G. Johnson, “Keynes' General Theory After twenty-five years(pdf)”(Lecture delivered to the Hong Kong Economic Association, January 27, 1961)

検索の旅の途上で偶然見つけた掘り出し物。ハリー・ジョンソンのこの論文はそれなりに有名なものだと思う。たぶんこの講演をもとにした論文がその後American Economic Review誌に掲載されたと記憶(“The General Theory after Twenty-Five Years”, vol.52(2), pp.1-17)。
あっ、ちなみに「わが孫たちの経済的可能性」とはほとんど(全然?)関係ない、と思う(読んだのかなり前なもので記憶が曖昧です。テヘッ)。