Tullock

タロック教授の公共選択論入門

○Gordon Tullock, The Vote Motive (The Institute of Economic Affairs, December 2006)タイトルを直訳すると「投票の動機」となるかと思いますが、内容は一般向けに書かれた公共選択論入門です。pdfファイルで全文ダウンロードできます。本文自体は100ペ…

タロック著「外部性と政府」

●Gordon Tullock(1998), “Externalities and Government”(Public Choice, Vol.96, No.3/4, pp. 411-415) スティグリッツはその著書である『Whither socialism』の中で不完全情報下あるいは不完備情報下での市場均衡は一般的にはパレート効率的ではないと…

タロック著「民間企業による公共財の供給」

●Gordon Tullock(1996), “Provision of public goods through privatization”(Kyklos, Vol.49(2), pp. 221-224)12月は英語力強化月間ということで(自分の中だけの話ですが)適当に英語の文章を訳していくことにしました。手始めはゴードン・タロックの…

もう一つのコスト・ベネフィット計算

われわれは、紛争を除去しうる効率的な方法を常に探求しなければなりません。方法は効率的でなければなりません。皆を殺してしまえば、すべての人間の紛争が除かれることは明らかです。しかし、社会的浪費を除く手段として、そうした方法を望むものはだれも…

ゴードン・タロックの企業論

●Peter Klein, “Tullock on Corporations”(Organizations and Markets, August 27, 2008) バーリ=ミーンズが主張するように経営者が企業を好き勝手に操ることができるだけの力を持っているとしたら株主の不平不満なんかどこ吹く風で彼は経営者の地位に長…

amoralな経済学

R. B. McKenzie and G. Tullock, 『The New World of Economics』, pp.7〜8より。 勝手に訳してみた。 経済学者のアプローチは道徳とは無関係なものである。経済学者は、何をなすべきかとか、あるいは個々人がどう行動すべきかという点よりも、なぜ人々はか…