「ありがとう、レギュラー先生。さようなら、レギュラー先生」


イングランド銀行の新総裁に就任予定のマーク・カーニー(Mark Carney)に金融政策のノウハウを学ぼうとイギリスに向かわれたレギュラー先生岩田規久男*1が日銀副総裁に就任したとのニュースを今更ながら知って、ひとまず村はずれの庵に戻る決心をなされたようです。
これまでありがとう、レギュラー先生。・・・そして、さようなら。


岩田規久男氏が日銀副総裁だって!?

しかし、遊びすぎたワン。カーニーに尾の振り方を学びにわざわざイギリスまで来たはずワンのに、金髪のチャンネーのお尻ばっかり追いかけてたワンね。気持ちを入れ替えてカーニーのお尻を追いかける・・・じゃなくて、カーニーに尾の振り方=金融政策のノウハウを学ぶことにするワン。

ところで、岩菊先生が日本銀行副総裁に就任って本当だったワンね。こちらでも“Kuroda”って言葉はよく目にするワンけど、岩菊先生が副総裁とは知らなかったワン。

ちょっと前にイギリスで会った日本人の知り合いに「岩菊先生が日本銀行副総裁ですって」と言われたことがあるワンけど、「つまらん嘘はいいワン。ところであの件ワンけど・・・」と軽くスルーしちゃたワンね。申し訳ないことしたワンね。

『リフレが正しい。』の暗黒卿の解説に「黒田東彦総裁、岩田規久男副総裁」とあったワンね。あのマネーサプライ論争からおよそ20年ワンね。『日本銀行は信用できるか』という本の著者が日銀副総裁になる日がくるとはねえ(遠い目 ワン。

岩菊先生が副総裁ならたぶん安心ワンね。・・・心置きなくチャンネーのお尻を追いかけまわすことにするワン。

カーニーもいいワンけど、こっちも要チェックワンつ

黒田東彦日本銀行総裁量的・質的金融緩和と金融システム ―活力ある金融システムの実現に向けて―」(日本金融学会2013年度春季大会, 2013年5月26日)


◎スヴェンソン、失意の退任

セントラルバンカーマーケットも動きが慌ただしいみたいワンね。その中でも気掛かりなニュースは「スヴェンソン、失意の退任」ワンね。

まだ続けるんじゃないかという予測が大勢だったみたいワンけど、5月20日いっぱいでリクスバンク(スウェーデンの中央銀行)の副総裁の職を任期満了で辞したみたいワンね(pdf)。

リクスバンクの政策委員の間に広がる「低金利の副作用論」を打ち破ることができなかったみたいワンね。スピーチなんかでも折に触れて反論していたみたいワンけどね。つ 

●Simon Wren-Lewis, “Leading Macroeconomist Leaves Central Bank”(mainly macro, April 30, 2013)


「低金利の副作用論」っていうのは、低金利が続くことで家計がどんどん借金を重ねることになり、やがては金融危機につながるぞ、という話ワンね。ちょっと前に暇人さんも触れてらっしゃったワンね。

●himaginary, “中原伸之化していたスヴェンソン”(himaginaryの日記, 2012年11月18日)


このスピーチなんかすごいワンね。まさしく中原伸之化ワンね。「これまでの+現状の金融政策はタイト過ぎ(引き締め過ぎ)だ」

●Lars Svensson, “Monetary policy and employment – monetary policy is too tight”(January 16, 2013)


最後のスピーチかどうかはわからないワンけど、最新のスピーチも「低金利の副作用論」への反論ワンね(スライド)つ

●Lars Svensson, “Debt, housing prices, and monetary policy(pdf)”(April 25, 2013)


リクスバンクでのセントラルバンカーとしての経験を振り返って書かれたこの最新論文も要チェックワンねつ

●Lars Svensson, “Some Lessons from Six Years of Practical Inflation Targeting(pdf)”(May 31, 2013)


◎我、庵に戻るなり

少し気が早いワンけど、2013年上半期の3大ニュースの第1位は文句なしワンね。「岩菊先生、日本銀行副総裁に就任」ワンね。

第2位も文句なしワンね。「テラシマユフ、BiS脱退」ワンね。このニュースは全世界に衝撃を与えたワンね。

問題は第3位ワンね。かなり難航したワン。3日3晩寝ずに厳正な審査を重ねた結果、第3位は「ビーフジャーキーのおいしさを再確認」に決定したワン。去年の総合2位からワンランクダウンワンね。ビーフジャーキーの下半期の活躍に期待ワン。

未だに第2位のニュースの影響を引きずってるワン。しばらく引き籠るワン。


西部邁氏がこう述べているワンね。知識人とは村はずれの狂人のようなものだ、とつ

Toku, “西部邁「知識人の生態」読了”(想像的タナトスミイラミメーシス, 2012年6月2日)


日本経済は20年近くに及ぶデフレ不況に苦しめられてきたワンね。「村の生活が根本から動揺させられる」状況がずっと続いていたわけワンね。

しかし、今や岩菊先生が日銀副総裁に就任し、クリスティーナ・ローマーも指摘するように、黒い日銀の下でリフレの実現に向けて「レジーム転換」がなされつつあるワンねつ

●クリスティーナ・ローマー 「レジーム転換が必要:大恐慌のレンズをとおして今般の日本の金融政策の展開をみる


私は知識人ではないし、そもそも人間ですらなく、意見を求められもしていないのに自分からノコノコ出てきたわけワンけど、そろそろ村はずれの庵に戻る時ワンね。

それにしても長い道のりだったワン。こんなに村の中に長居するとは夢にも思わなかったワン。帰る場所=村はずれの庵が無事残っているかどうか心配ワン。

それにしても思い出されるワン。つい間違って「的を得る」とつぶやいたことがあったワン。そしたら次の日hicksianからこう言われたワンね。「レギュラー先生、銅鑼衣紋さんからメールがきてますよ。『レギュラー先生に伝えておいて。的を「射る」ですよ(笑』、と。」

こんな得体の知れない犬のtwitterまでチェックなさっていたワンね。銅鑼衣紋さんなくしてリフレがここまで広がることはなかっただろうワンし、もしかしたら黒い日銀が誕生することさえなかったかもしれないワンね。

銅鑼衣紋さんにはちょっと一足遅れたワンけど、私も村はずれの庵に向かうワンね(銅鑼さんは天国にある庵に向かわれたんだろうワンけど)。庵からもう二度と出てくることがないようにと切に祈っているワン。日本経済の今後に明るい未来が待っていることを願っているワン。それでワン。

*1:注;レギュラー先生は「岩菊先生」と呼んでらっしゃいます